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『微花 1./春』
¥1,980
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写真絵本『微花』は自然な姿でそっと咲き佇む花たちを映す。 そっと見守るように、生の営みを慈しむように 映された写真に心地よく寄り添うことばは ただそれだけでよいとおもう。 少し屈んで目線を落としたり 少しゆっくり道を歩むことで 感じ得るかもしれない何かが ぎゅっと詰まっている1冊です。 贅沢な気がするけれど、この本を手に持ちつつ お散歩すると楽しそう♩ ------------------- 『微花 1./春』 写真・文:石躍凌摩 写真・意匠:西田有輝 協力:平林美咲(紙作室そえがき) 印刷・製本:株式会社イニュニック 仕様:195×257mm ハードカバー/フルカラー 40ページ -------------------------------
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『生きとし生けるあなたに』/ 真名井大介
¥2,480
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きらきらとひかりを灯す文字に魅せられて、 あたたかな表紙をひとたび捲った先にあるのは、 ふわふわとした紙に包まれた言葉たち。 著者の言葉からは 裸足で土の上に立ち、 その汚れもあたたかさも 時間をかけて味わって受け入れている。 そんな印象を抱きました。 世界が悪意に満ちている気がして 息苦しくなったとき。 そっと側にあったはずの優しい何かに 気づかせてくれる1冊です。 ---------------------- 『生きとし生けるあなたに』 著者:真名井大介 装画:熊谷隼人 印刷:修美社 製本:エヌワホン・新日本製本 本文:72ページ -----------------------
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『舟』/ 池田彩乃
¥1,500
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生成りの混じる白い表紙で 時には身を寄せるように 時には見守るくらいの距離感で 包まれた39篇の言葉たち 生を営むものの 叫び、吐露、つぶやき … どれにも形容しがたい 「 声 」が聴こえてきます ある時はただ言葉を見つめてみたり またべつの時は声に出してみたり 手に取ったあなたの好きな 付き合い方で 何度も何度も 身体と心いっぱいに 馴染ませたくなる1冊です* 会話をしているような 言葉と挿画のつくる 和音にもぜひ耳を傾けてみてください♩ ----------------- 『舟』 著者・発行:池田彩乃 挿画:根本万智 発売日:2019年11月10日 仕様:160mm×180mm 全88ページ --------------
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『小學句集』/ 宮川日輪子
¥1,320
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ただ感じ、目の前に映ったものを 五七五の音に乗せて言葉にしていく それはとてもシンプルな営みで 大人になればなるほど 難しくなっていくことの ひとつなのかもしれません あるひとりの 小学生の日常からうまれた六十四句 ランドセルの表紙をめくると 一年生から順に飾らない日常が並んでいます 全てに読み仮名がついており 文字も大きく読みやすいので 世代関係なく楽しめる1冊です♩ 最後に句帖のページがあるので 本書を機に俳句にチャレンジするのも よいかもしれません ------------------------ 『小學句集』 著者:宮川日輪子 発行:未知谷 組版:柏木薫 印刷:ディグ 製本:難波製本 仕様:四六判上製 全96ページ 発行日:2005年6月30日 ------------------------
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『いまここ』 谷川俊太郎・川内倫子
¥2,750
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ひとたびページをめくれば 淡く柔らかくうつくしいひかりが 迎えてくれます* 静けさの中の鼓動に耳をすませ 愛おしく頬を撫でるように 自然と触れる紙 言葉がゆらゆら そのままに揺れながら 遊んでいます 頑張ろうと肩に力が入りすぎて 身体中からばくばくと音が響くとき この本がそばにいると ふうっと息を吐いて そのままのわたしに戻れました 日々の喧騒に追いやられて つい見逃してしまう、もの、おと、かおり ほんとうは抱きしめておきたい それらをそっと静かに感じる1冊 この本とともに 原田郁子さんの「いまここ」も ぜひ併せてお聴きください♩ -------------------- 『いまここ』 詩:谷川俊太郎 写真:川内倫子 企画:原田郁子 デザイン:サイトヲヒデユキ 発行:torch press 仕様:197 x 220 mm 上製本 全64ページ -----------------------
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『半睡』 佐々木敦
¥1,760
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あるひとりの視点 心と頭のふたつで絡み合ったものを 覗き見しているような物語 つかめそうでつかめない わかりそうでわからない 対極にあるものを 行ったり来たり 読み手の心に共感と混乱を 同時に連れてくるような読後感 読み終わっても この物語の余韻が頭から離れなくて もう一度、また一度読みたいと 思わせてくれます たとえ数ヶ月に渡る読書になったとしても 一見必要のないと思われるようなところまで 1ページも余すところなく読んでいただきたい 眠れない夜に読み耽りたい物語 カバーをつけた時と外した時で 質感が異なる造りも 個人的にお気に入りです♩ ---------------------- 『半睡』 著者:佐々木敦 装幀・組版:佐々木暁 写真:かくたみほ 発行:株式会社書肆侃侃房 印刷・製本:モリモト印刷株式会社 仕様:四六判変形上製 全186ページ 発行日:2021年10月6日 ------------------------
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『新装版 つくることば いきることば』永井一正
¥1,760
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めくると現れる 銅版画で表現された繊細な動植物たち 何よりもその眼にぐっと惹き寄せられます じっと見つめていると 今の自分を鏡に映されているような 不思議な気持ちが湧いてきました その銅版画に添えられた言葉は 著者のまっすぐな想い 自らを励ますように その身体に馴染ませるように 綴られた言葉がすっと心に沁みます そして時折ある言葉のない白紙の頁には 言葉にならないものや 言葉にしなくてもいいものを 無理やり形にしていない心地よさを感じます 心がふと沈んだとき 抑えていた涙を素直に流せる、そんな1冊です *本書は2012年に六燿社さまより刊行された『つくることば いきることば』の新装版です -------------- 『新装版 つくることば いきることば』 著者:永井一正 発行所:芸術新聞社 印刷・製本:中央精版印刷株式会社 アートディレクション:永井一史 発行日:2020年4月25日 仕様:四六判 並製 全200ページ ---------------------
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『星々 vol.3』hoshiboshi
¥1,650
オンライン文芸コミュニティ 「星々」さんの文芸誌 140字小説や 短編小説など それぞれの著者が 著者自身にしか持っていない輝きを 伸びやかに表現した作品たち それらがぎゅっと詰まった1冊です 作品に添えられた 小説家ほしおさなえさんの あたたかな文体の選評は 自分では気づかなかったような 様々な異なる視点を知ることができ 作品をより立体的に 感じられます 第3号は「映画」の特集 「映画」にまつわるインタビュー記事や エッセイ、短編小説、コラムなど 読んでいると 小説と映画の違いが ふわっと香り そのどちらも愛おしくなりました しばらく小説から離れていた方や 短編小説が好きな方に 特におすすめの1冊です♩ オープン当初に 取り扱わせていただきました 羽田繭さんの『とおい、ちかい、とおい』 刊行記念小特集も掲載されています -—————— 『星々 vol.3』 編集・発行:hoshiboshi 印刷・製本 緑陽社 発行日:2023年5月21日 仕様:A5判 全234ページ ———————
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『星がこぼれる』垂井真・ドル萌々子
¥2,500
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余白と淡さのある柔らかな絵には すっと通る芯を感じ、 まっすぐな言葉からは 時折ふにゃっと形を変える変幻自在さを 感じる。 おふたりで作ったはずなのに なぜこんなにも ひとりの視界を捉えているように思えるのか 不思議でたまらないけれど その答えははっきりと欲しくないと思う 著者おふたりの絵と言葉が にじむように混じり合い創られた たったひとつの『星がこぼれる』という世界。 日々の喧騒に酔ってしまい 気持ちが落ちて何もする気が起きず 玄関の扉を開ける力も残っていないとき 扉と外の間に連れ出して ほのかな生きる力を添えてくれる1冊です。 ----------- 『星がこぼれる』 言葉:垂井真 絵:ドル萌々子 印刷・製本:株式会社inuuniq 発行日:2024年1月14日 ----------------------
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『気の抜けたへんじ』878hanaya
¥700
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著者がまっすぐに見つめた 日常の一部に揺れた感情 それらが淡々と実直に綴られていて 読むとほっと心が落ち着きます 何かの解を差し出すのでもなく 日々を見つめるという小さく確かな視点 たしかに言葉を目で追っているけれど 声が聞こえている気がする文章 心臓の音が身体中に響くような 電車などの中 このZINEが鞄にあったら ふっと肩の力が抜けるような気がする そんなお守りのような1冊です 店主は「おばあちゃんの手 ーあとがきにかえて」がとっても好きでした 綴じられた糸も内側と外側は色が違い、造本もずっと見ていられる、とっても愛しいZINEです! 目次 冬 近所の本屋 帰路にて 立ち漕ぎのはやさ 延長線 おばあちゃんの手 ーあとがきにかえて ------------------ 『気の抜けたへんじ』 著者:878 hanaya 発行者:878 hanaya 発行所:日々のしっぽ 印刷所:レトロ印刷 発行日:2023年11月19日 --------------------------
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『夜に棲むもの』竹田佳瑶
¥400
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それぞれの色んな夜。 楽しいものもあれば、眠れない夜や不安でしかたない夜、寂しい夜もあるかもしれません。 そんな暗さに呑み込まれそうな夜、このちいさないきものたちが一緒に過ごしてくれたら。 そんな想像をしてふふふと笑っていると、どうしても眠れなかったはずなのに、知らぬ間にすやすや眠りについていました。 明るい中の見えるものばかりに目を見開いてしまい、いつの日か忘れたもの。 竹田さんの作品は、忘れてしまったそれぞれの"何か"を静かに届けてくれるような気がします 滑らかな手触りと柔らかい色合いの紙で 1冊ずつミシンで綴じられた手製本。 眠れない夜に、枕元に置きたい1冊です。 《竹田佳瑶さまのご紹介文》 たびたび作品に登場してくる小さないきもの達を描いたZINEです。 ZINE用に描き下ろした絵と『お姫様のティータイム』という作品を収録しました。 文章は文字で遊ぶように組んでいます。 ------------------- 『夜に棲むもの』 著者・発行・印刷・製本:竹田佳瑶 発行日:2023年10月9日 仕様:A6(文庫本サイズ)、本文12ページ --------------------
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『植物園』さらさちさ・垂井真
¥1,210
「植物園に行った」というひとつの出来事から生まれた『植物園』。 そこにはふたりの、ひとつに見えそうだけれど、確かにふたつの物語がありました。 赤子の頬のようなふんわりとした紙でできたふたつの表紙に包まれているのは、 一方から読むと さらさちささんが詩で、 またもう一方から読むと 垂井真さんが短歌で、 それぞれ表現された、 「植物園に行ってきた」こと。 おふたりそれぞれの視点と表現を、 手製本で作られた、蛇腹状に広がる繊細な折本の造りと一緒に楽しむことができます。 そして、 だれかの視線、心の動き、震え、感じたものの一部を、言葉にし、形で残してくれ、届けてもらえるということは、 当たり前ではなく、とてもありがたいことなんだと、この本を手に取ってからしみじみと感じています。 同じように見えてしまう時もあるけれど、ひとりひとりが、それぞれに言葉には表せないところで違う心の動きを持っていること、そのそれぞれの動きがそのひとにしかないものであることが尊くてたまらなくなりました。 ひとりひとりが存在しているということにまで、手を合わせたくなってしまうほど。 この本と出逢ってから、何度「ありがとうございます」という言葉を口にしたのかわかりません。 きっと、これからも何度も『植物園』にそう伝えたくなると確信しています。 ------------------- 著者:垂井真 さらさちさ 表紙印刷:プリンパ 本文印刷・製本:さらさちさ 使用した紙 表紙:Mr.B ホワイト 見返し:タント 本文:新鳥の子 発行日:2023年10月31日 仕様:文庫本サイズ ---------------------------
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『こといづ』高木正勝
¥1,980
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読み進めるたびに豊かな自然の中を擬似体験しているような、『こといづ』。 著者から紡がれる言葉には、たんぽぽの綿毛のような柔らかさを纏いつつも、芯がそこにしっかり根付いているのを感じます。その全てを言葉に乗せ切っていない余白に、私たちは、ほっとして微笑んでしまうのだと思います。 この本の中には言葉だけではなく、楽譜や挿絵があるのもとても心地よく、普段エッセイを読まない方にもおすすめです。 五感が思わずうずき、見渡す世界の光の粒が昨日よりも1つ多く感じられる1冊。 《以下、木楽舎さまのご紹介文より》 ピアノを弾くように、歌をうたうように綴られる言葉。 世界がいとおしくなる著者初、待望のエッセイ集。 『こといづ』とは「コトが出づる」という意味の造語です。 丹波篠山の小さな村で暮らす日々の驚きと発見、84歳のハマちゃん、98歳のシヅさん、昔気質の大工職人スエさんをはじめとする愛すべき村人たちとの交流、映画音楽ができるまでの苦悩と喜び、ソロモン諸島、エチオピアでの旅の話、自然と人間の限りあるいのちについて……。 2012年から現在まで続く雑誌ソトコトの連載から収録。 《著者プロフィール》 高木正勝(たかぎ・まさかつ) 音楽家/映像作家。1979年生まれ、京都府出身、兵庫県在住。長く親しんでいるピアノで奏でた音楽、世界を旅しながら撮影した“動く絵画“のような映像、両方を手掛ける。細田守監督作『おおかみこどもの雨と雪』『バケモノの子』『未来のミライ』の映画音楽をはじめ、CM音楽などコラボレーションも多数。 -------------------------- 『こといづ』 著者:高木正勝 絵:たかぎみかを デザイン:星野哲也 編集:坪根育美 発行所:株式会社木楽舎 印刷・製本:シナノ印刷株式会社 仕様:A5判変形 全260ページ 発売日:2018年11月23日 --------------------------------
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『おいしいふ〜せん』角野栄子
¥2,035
帯に綴られた「たんぽぽの汁」「バカヤローという魚」という言葉と、いちご色の愛らしい表紙に思わず歩みを止めたのがはじまりでした。 ぱらりと表紙を捲っていくと、これから新しい旅に連れて行ってくれるような「はじめに」の文章が待っています。 目次を開き、好きなエッセイにぎゅんっとページを飛ばして読むのも、初めからひとつひとつ読んでいくのも面白い。 著者のカラフルで温かいイラストが、文章の世界の中を一緒に手招いてくれている温かさを感じます。 読んでいる間は、ふふふと声に出したり、口角がきゅっと上がったり、真剣な顔をしたり。 全てを読み切ってしまうのがもったいなく感じる、大人も子どもも楽しめる一冊です。 《NHK出版さまのご紹介文》 めまぐるしく愛おしい88年間の日々を、『魔女の宅急便』の作者が食を通して描き出す、待望のショートエッセイ集。 『魔女の宅急便』の角野栄子が食をテーマに描く、待望のショートエッセイ集。 たんぽぽの汁を吸って亡き母を想った子ども時代、弟と1コの卵を分け合った戦時下、初めての味に驚きの連続だったブラジル生活、『魔女の宅急便』の読者から届いたゆすらんめのジュース……。 めまぐるしく愛おしい88年間の日々を支えてくれたのは、いつも“おいしいもの”だったーー。 角野栄子ならではのユーモアと温かみにあふれる文章と、カラフルで愉快なイラストを散りばめたショートエッセイ56編をオールカラーで収載。 大人も子どもも楽しめて、かわいい装丁とサイズ感はプレゼントにもぴったり。 何気ない毎日の愛おしさに気がつき、前向きになれる一冊。 目次 ●はじめに ●もくじ Part1 ゆすらんめのジュース、カフェジンニョ、たんぽぽサラダ、メイズ・ビスケット ほか全14話 Part2 みそ汁問題、クリスマスの鍋料理、いちじくと小鳥、思い出は待っている ほか全14話 Part3 そーめんランチ、くりご飯、ぬか漬け、きょうの料理 ほか全14話 Part4 つまみ食い、孤独なスープ、卵さま、カリコリが好き ほか全14話 ●おわりに ●角野栄子のこれまで -------------------------- 『おいしいふ〜せん』 著者:角野栄子 装画:角野栄子 発行:NHK出版 ブックデザイン:高田明日美(Permanent Yellow Orange) 写真:田渕睦深 校正:円水社 印刷・製本:大日本印刷 仕様:B5変型判 全144ページ 発売日:2023年11月7日 ----------------------------- 《著者プロフィール》 角野 栄子 作家・エッセイスト。東京・深川生まれ。 大学卒業後、紀伊國屋書店出版部勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験を元に書いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で1970年作家デビュー。1985年に代表作『魔女の宅急便』で野間児童文芸賞、小学館文学賞受賞。同作品はスタジオジブリ作品としてアニメ映画化もされ、大ヒット。2000年に紫綬褒章、2014年に旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、2018年に児童文学のノーベル賞ともいわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2023年11月に江戸川区角野栄子児童文学館が開館。
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『渡り鳥』岩谷香穂
¥2,750
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少しふわふわしていて、ずっと撫でてしまいたくなる布貼りの表紙。その中を覗くと、たおやかで、すうっとゆっくり漂う風のような言葉が並びます。 驚いたのは、文章のページと白紙のページとで、紙が異なること。 358ページの白紙は、目を凝らせば見えないはずの紙の繊維が見えてきそうなほど繊細で柔らかい。日々の感情を書こうか、それとも白紙のままで経年変化を楽しもうか、そうやって悩む時間も愛おしい一冊です。 《さりげなくさまのご紹介文》 閏年にしか本屋に並ばない本。 見えないものと見えるものをテーマに書かれた文章が8ページ、その他の358ページは白紙です。 布貼りの上製本、空押しの箔を施し 小さいながらも存在感ある一冊です。 ------------------------------ 『渡り鳥』 文・絵:岩谷香穂 印刷:修美社 製本:新日本製本 編集:わかめかのこ 装丁:古本実加 発行:さりげなく 仕様:文庫本サイズ 全366ページ ----------------------------------
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『つたなさの方へ』那須耕介
¥2,420
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少しざらっとした表紙に、お餅のようにふわっとした質感の帯が巻かれている。ぱらぱらとめくってみると、すっと、早朝の澄んだ夏風が通り抜けた気がした。 「〜な気がする」、「〜だろうか」という語感を心地よく感じながら読み進めると、著者は教えを与えるものとしてではなく、この世を生きる同志として、読者と対等に向き合おうとしたのかと想像した。 振り子のように揺れ動く世界の中で、揺れ動きながらも重心を捉えようとする、そんな著者のバランス感覚が、深い洞察と共に綴られている1冊。 著者が京都大学で教鞭を取っていたであろう頃、私は同じ京都市内で別の大学の学生だった。 著者の講義を受けることが出来た学生たちが羨ましくなる。私が学生だったら、毎年著者の講義を選択したい。 《ミシマ社さまのご紹介文》 もう一つの小さなものさしを いつも手元にしのばせておきたい 余計なこと、みにくさ、へり、根拠のない楽観… 法哲学という学問の世界に身を置きながら、「余白」に宿る可能性を希求しつづけた人が、余命のなかで静かな熱とともに残した随筆15篇。 昨夏に惜しまれつつも逝去した著者による、「京都新聞」での約2年間の寄稿をまとめた随筆集。 「何をしているのか、と尋ねられたら、遊んでいるんだとしか答えようがない」 「余計なことへの捨て身のうちこみが、私たちの生活になくてはならない手ごたえと手触りを与えている」 ――本文より *目次 家の中の余白 「能力」は本人のものか? ありあわせの能力 もう一つのゴールデン・スランバー つたなさの方へ 謝らない人 「忘れたこと」はどこに行ったか? 羨望と嫉妬 鞠と甕 悪筆 やらないではいられない、余計なこと こける技術 黒めがね、マスクそして内心の自由 傘はいらない 大学の「へり」で -------------------------------- 『つたなさの方へ』 著者:那須耕介 装丁:クラフト・エヴィング商會 仕様:四六判並製変形 全104ページ 発行所:ちいさいミシマ社 発売日:2022年8月31日 --------------------------------- 《著者プロフィール》 那須耕介 1967年生まれ。京都大学教授。専門は法哲学。おもな著書に『法の支配と遵法責務』『ナッジ!?』(共編著)(以上、勁草書房)、『社会と自分のあいだの難関』『バーリンという名の思想史家がいた』『ある女性の生き方』(以上、SURE)、共訳書に『熟議が壊れるとき』『メタフィジカル・クラブ』など。2021年9月7日逝去。享年53。 ▼ぜひこちらも併せてご覧ください。 このミシマ社さまのまっすぐな心のこもった文を読んで、私はこの本を読みたい、届けたいと思いました。 「ちいさいミシマ社の挑戦|【第3回】那須さんとの永遠の本づくり」 https://www.mishimaga.com/books/chiisai-chousen/004587.html
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『蛇の棲む水たまり』梨木香歩・鹿児島睦
¥2,200
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宝箱を開けるような気分で、折り目をつけるのを躊躇しながら厚い表紙をめくり、真っ黒の紙に綴られる物語とクリーム色の背景に浮かぶうつわを目で追ってしまう美しい装丁。 クレヨンや、色鉛筆のような、子どもの頃に親しんだ匂いがページをめくるたびに香ってきます。 ひとつ、またひとつとその香りを追うと、自分の中にいる幼い自分にじんわりと戻るような、そんな気持ちになる文体がとても心地いい。あの頃、それで?それで?と目を輝かせていたように、自然と物語の世界に惹き込まれてしまいます。 自分を別の何かに変えたくて、何者かになりたくて走り続けている人は多いのではないでしょうか。 そんな人にこそ、そっと水たまりを覗くようにこの物語に出逢ってほしいです。 きっと、走って息を切らした身体に、柔らかな空気を贈ってくれるはず。 《ブルーシープさまの紹介文》 「陶芸家の鹿児島睦さんの展覧会が開かれます。新作の器を見て、そこからお話を作っていただけませんか」 依頼を受けた作家の梨木香歩さんは、色や形のさまざまな器に草花に馬や象、蛇などの生き物が描かれた200点の作品を1枚ずつ、何度も繰り返し見ながら物語を紡ぎました。梨木さんの物語を受け取った鹿児島睦さんは、何度も読んで反芻し、ラストシーンに新しい1枚を制作しました。 このようにして生まれた本です。水たまりを見つけのぞき込む馬のように、水たまりに棲む蛇に、会いにいってください。 ----------------------------------- 絵本『蛇の棲む水たまり』 文:梨木香歩 器:鹿児島睦 企画・編集:永岡綾 撮影:清水健吾 ブックデザイン:サイトヲヒデユキ 印刷・製本 株式会社アイワード 仕様:A5判変形上製 全68ページ 発行所:ブルーシープ株式会社 発売日:2023年10月7日 ----------------------------------- 《著者プロフィール》 梨木 香歩 作家。小説に『西の魔女が死んだ 梨木香歩作品集』『丹生都比売 梨木香歩作品集』(新潮社)、『家守綺譚』(新潮文庫)、『海うそ』(岩波書店)、『椿宿の辺りに』(朝日新聞出版)など。エッセイに『ほんとうのリーダーのみつけかた』(岩波書店)、『炉辺の風おと』(毎日新聞出版)など。児童文学作品に『岸辺のヤービ』(福音館書店)などがある。 鹿児島 睦 陶芸家・アーティスト。美術大学卒業後、インテリア会社勤務を経て、創作活動に専念。福岡市内のアトリエにて陶器やファブリック、版画などを中心に制作している。日本国内のみならず、ロサンゼルス、台北、ロンドンなどで個展を開催。国内外のブランドへ図案提供、国際的なアートプロジェクトへの参加など、その活動は多岐に渡る。
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『一杯の水を注ぐ手紙』池田彩乃
¥800
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小さな冊子を開くと、凛としたインクの香りが漂ってくる。 ページをめくる、そのめくり方で奏でる音が違うのが面白い。でもどれもがどこかで聴いたことのある、自然で、懐かしい音。 もう一度表紙に戻ると、水滴といっていいのか、私たちが忘れてしまうこの世のかけらが散りばめられたような、ぽつぽつと凹凸のある表紙を手で撫でる。小さくて大切な何かに触れている感覚が指先に残った。 小さな一冊に込められたこの一篇の詩は、一瞬を詠むようで、一生を詠むような詩。 この本を手に取ったあなたと、グラスに水を注ぎ合いながら話してみたくなる一冊。 ----------------------------------- 『一杯の水を注ぐ手紙』 著者・装丁:池田彩乃 仕様:85mm×138mm 全16ページ 発売日:2017年10月6日 ----------------------------------- 《著者プロフィール》 池田彩乃 詩人、デザイナー、遊びを思いつくひと。 1990年、滋賀県生まれ。 2010年、私家版の詩集の制作をはじめる。2020年の企画「星渡りの便り」 以来、手紙の形式でも詩を届けるように。2021年より企画「誕生日のための詩」 をはじめたことにより、言祝ぐことを活動の真ん中に灯している。 並行して2019年より「おめでとう」という屋号を持ち紙のものづくりのお手伝いにも取り組む。 2021年ゆるやかに開業。2022年、出版業として「言祝出版」をはじめる。
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『とおい、ちかい、とおい』羽田繭
¥1,320
SOLD OUT
つるっとした表紙をぱらぱらとめくると、爽やかな青空のような香りがする。微かに空気を含んだような紙に、静かに綴られた6編の物語。 何をここで語ってもネタバレになりそうなほど、小説に慣れていない方でも読みやすい物語かもしれない。 しかしこの本は何度も読んでこそ、物語の持つ奥深い、言葉にできない何かに触れることができるようにも思えてくる。 遠い誰かの物語のようで、自分の物語の一部のよう。はたまた、数キロ先の隣町で起こっている出来事なのだろうか。 学生の頃に、思春期の頃にこの本に出逢えていたなら。ページをめくる手が進むにつれ、何度もそう思った一冊。 《星々さまの紹介文》 デパートに勤める女性の抱く、親しい人に対するものでも世界全体に対するものでもない、かすかな接点しかない人たちのための願いを描いた「とおい、ちかい、とおい」、少年と人の姿をしたロボットの交流を通し、心とはなにかを探る「棄ロボット譚」、郊外の書店で働く私と本を万引きしてしまった女子中学生が「泣く」行為を通して気持ちを通わせる「そこは私が先にいた場所」など、身近な場所から現代社会を照らし出す短編全6編。 人の中で暮らしていても、人はみな孤独を抱えている。孤独を受け入れつつ、外からやってくるなにかに手を伸ばす。そのなにかもまた自分と同じように孤独なものであると感じつつ……。 逃げ場のない現実のなかで自分を保ちながら生きようとする人々の魂の物語。 目次 とおい、ちかい、とおい 棄ロボット譚 顔 再会日和 You are what you eat. そこは私が先にいた場所 ----------------------------------- 『とおい、ちかい、とおい』 著者:羽田繭 装画:しまざきジョゼ 装丁:mikamikami 発行:hoshiboshi 印刷・製本:株式会社ポプルス 仕様:B6判 全158ページ 発売日:2023年5月21日 -----------------------------------
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『ただ、わたしを待っている』西岡郁香
¥880
自身の感情が分からなくなってしまった著者が、書くことを通して、日々現れる些細な異なる自分と出逢う。そんな小さな内観の様子と、自分をただ綴り続けた中で見えてきたものとはーーー。 noteの定期購読マガジンから感情に焦点を当てて選出し、大幅な加筆修正を経て生まれ変わった12編。 そしてそれらを選出、加筆修正する中で生まれた、「わたしはなぜ書くのか」という問いについて綴った完全書き下ろしの1編で構成する、全13編のエッセイ。 * 紙の本を読むだけでなく、五感でも楽しんでほしいという想いを込めて、全て1冊ずつ丁寧に手製しました。 それゆえに、原稿のトンボ線が少し残っていたり、にじみやかすみがあったりなど、個性豊かな味わいが出ています。同じ内容なのに、1冊それぞれがひとつとして同じものがない1点ものに仕上がりました。 読みたい時に、読めない時に、あなたの好きな関わり方で。この本と過ごして頂けると嬉しいです。 ----------------------------- 『ただ、わたしを待っている』 文・装丁・印刷・製本:西岡郁香 仕様:A6判(文庫本サイズ) 全32ページ 発売日:2023年12月20日 初版限定100部 ------------------------------ <配送方法について> こちらの設定の都合上、分かりづらくなっております。 ご注文いただいた商品の配送方法についてご不明な点や確認等あれば、ご遠慮なくお問い合わせページもしくは、店舗公式Instagram(@kamitsurebunko)のDMまでご連絡くださいませ。
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『1人で強くなることよりも』西岡郁香
¥175
SOLD OUT
9月、1年半住んだ家から引っ越した。 その引っ越し前後、目の前と自分自身に起こる動きを残しておきたくて、衝動的に綴った1篇のエッセイ。 一枚の紙を折って作った、折りZINEです。 *2023年10月28、29日に開催された、『ZINE DAY OSAKA』内のコーナー、「ZINEガチャ」に出展したものです。 *商品より送料の方が高くなってしまうので、他の商品と併せてお買い求めされることを推奨します。 ------------------------------ 『1人で強くなることよりも』 著者:西岡郁香 印刷:株式会社JAM レトロ印刷 製本:西岡郁香 仕様:A6判(文庫本サイズ) 全6ページ 発売日:2023年10月28日 限定17部 増版予定なし ------------------------------ <配送方法について> こちらの設定の都合上、分かりづらくなっております。 ご注文いただいた商品の配送方法についてご不明な点や確認等あれば、ご遠慮なくお問い合わせページもしくは、店舗公式Instagram(@kamitsurebunko)のDMまでご連絡くださいませ。
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